つみたてNISAや確定拠出年金(iDeCo)など、資産形成のための制度が普及してきていますが、資産運用における資産配分に悩む人も多いかと思います。
そこで、代表的な投資信託やアメリカETFなどについて、リスクとリターンから資産配分を検討できるアプリを作ってみました。
※リスクとリターンは以下を意味しています。
・リスク・・・上下のぶれ幅を示す標準偏差
・リターン・・・トータルリターン(%/年)
各資産の割合を表す円グラフや、配当・分配金の表示にも対応しました。
老後、セミリタイア、FIREなどに向けた長期的な資産運用のお役に立てれば幸いです。
■Myポートフォリオ一覧画面
作成したポートフォリオ(資産の種類とその配分)の一覧です。ポートフォリオは複数作成できます。
サンプルとして、日本の年金を運用するGPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)や有名投資ブロガーの資産配分を真似たポートフォリオを入れてあります。
■Myポートフォリオ資産配分設定画面
以下の主な資産クラスに属する、投資信託(インデックスファンド、アクティブファンド、ETF)、海外ETF(アメリカドル建て)、外貨MMFなどの中から自由に選択し、資産配分を設定することができます。
円預金
米ドルMMF
日本株式
アメリカや中国などの単一国の株式
先進国株式
新興国株式
全世界株式
日本債券
アメリカ債券
先進国債券
新興国債券
日本REIT
先進国REIT
新興国REIT
バランス
※同じ資産クラス内での銘柄が多すぎると選ぶのが大変なので、
・著名なインデックス(日経平均、TOPIX、ダウ平均、S&P500など)に連動しているもの
・知名度
・運用期間がある程度あるもの
といった観点で、アプリで選べる資産を代表的なものだけにピックアップしています。
選べる銘柄が少なくて申し訳ありませんが、ご自分の投資対象の資産がない場合は、アプリ上では同じベンチマークや同じカテゴリの資産を代わりに選ぶことで近い結果が得られると思います。
※本アプリが特定のファンド等を推奨しているわけではありません。近年新設された超低コストファンドなど、運用期間が短い銘柄は表示対象としていないものが多いです。
■資産データの取得
インターネット上で一般に無料で公開されている投資信託やETFなどのデータ(標準偏差、トータルリターン、シャープレシオ、配当・分配金)を取得し、ポートフォリオのリスクとリターンを計算します。
■グラフ表示
(1)資産配分の円グラフ
資産クラス毎の資産配分を円グラフで表示します。
(2)リスク・リターンのグラフ
X軸=リスクの大きさ・・・リターンのぶれ幅を表す標準偏差
Y軸=リターンの大きさ・・・トータルリターン(%/年)
になります。リスクとリターンのバランスが取れた、効率的な投資配分を探すのに役立ちます。ポートフォリオ全体での配当金・分配金の年率と値も算出します。
グラフの見方としては、
右上・・・リスク高・リターン高
左下・・・リスク低・リターン低
左上・・・リスク低・リターン高
右下・・・リスク高・リターン低
になります。
※標準偏差・・・数値が高い程、対象期間におけるリターンのぶれ幅が大きいです。
統計的には、データの確率分布が正規分布の場合、以下になります。
・「平均-1×標準偏差」~「平均+1×標準偏差」内になる確率が約68%
・「平均-2×標準偏差」~「平均+2×標準偏差」内になる確率が約95%
リーマンショックのときなど、下にぶれて-2×標準偏差を下回ることもありえます。
※トータルリターン・・・対象期間にどれだけ値上がり(値下がり)したかの年率を示します。分配金・配当金はすべて再投資されたものと仮定されています。
したがって、できるだけ標準偏差は小さく、トータルリターンが多い、つまり、グラフ上はできるだけ左上になるポートフォリオが効率的な資産配分と言われてます(効率的フロンティア)。
■注意
当アプリで表示しているリスクやリターンなどは過去の統計的なデータです。必ずしも未来も当てはまるとは限らないのでご注意ください。
当方では運用結果の責任は負えませんので、最終的な投資判断については、ご自身の責任にてご判断願います。